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パソコープICTスクール | ICTマスター体験談

ICTマスターさん誕生ありがとう!

  • 2009年2月17日

パソルーム戸塚教室 柴田和枝先生の感想文です。

2008年1月にICT講座6か月コース(24回48時間レッスン)を5名と3名の2クラス立ち上げました。どちらのクラスも50代中心の女性で、通塾年数2-3年以上の、ある程度パソコン操作のできる方です。

当初Vista搭載のパソコンをお持ちの方は1名のみ。
レッスンが進むにつれ、やっぱりVistaがないと...ということになり、2ヶ月後には全員が新しいパソコンを購入。買ったからには後には引けない、という意気込みが生まれました。
「パソコンで生活をもっと楽しく」の内容を膨らませながらの授業展開は、慣れないVistaやOffice2007に悪戦苦闘しながらも、それまでに経験したことのない内容も多々含まれており、
毎回の授業が新鮮で、とても楽しいものでした。
チャットやテレビ電話は初めての体験。Windows Liveでのブログづくりは、わかりにくいとぼやきながらもアルバムのスライドショーに感激。
シェイプアートでは自分ブランドのTシャツなどをデザインして感性が全開になりました。
メディアプレーヤーでは曲を購入して携帯オーディオプレーヤーと同期するところまでやったのですが、
それまでにはなかったヘッドフォンで音楽を聴くということが生活の中に入り、
ちょっとしたライフスタイル革命を起こしたのには、私も驚きました。
ムービーメーカーでの動画づくりも夢中になり、DVDが出来上がって、
テレビで観ることができたときには大喜びでした。
講座が進み、いよいよ「私の好きな日本」の課題づくりになると
生徒さんの様子がちょっとヘン。なんか元気がないのです。
テーマが決まらなかったり、決まってもどうまとめたらいいのかさっぱりわからなかったり、
発表するというプレッシャーもあって、ひとりひとりが憂鬱な感じなってきて、
手が止まってしまったのです。
何とかしなければ・・・と考えた私の策は、パワーポイントの面白さを伝えてみることでした。
集めた写真を1枚ずつスライドに貼り付けてもらい、
ストーリーなんてどうでもいいからと20ページぐらい作ってしまい、
それをアニメーションの設定をしてスライドショーで見てもらったら、
生徒さんの顔色が明るくなったのを今でも覚えています。
ホッとしました。そこからは息を吹き返し、生き生きと作り込みが始まりました。
そうなると、アニメーションの軌跡を発見して車や人を動かしてみたり、
ムービーメーカーで作った動画をリンクしたり、BGMに凝ったりと、
どんどんテクニカルになっていって、内容ともども大作の完成となりました。
「私の好きな日本の発表会」は、リハーサルでの反省点を各自クリアしてくれていて、
8名の発表を各自持ち時間15?20分でスムーズに行うことができ、
大いに達成感を味わうことができました。素晴らしかったです!
発表会が終わると、「ICTマスターになるには?」という質問が出るようになりました。
「ここまで来たのだから、ICTマスターになるまでやりたい!」とおっしゃっていただき、
6名がICTマスター4日間研修に進みました。隔週で2ヵ月にわたって研修を行い、
その間にMi検の対策講座も行いました。
マスター研修は共育指南書を着実にこなし、自己紹介も含めて、
数々の模擬授業は本当にためになったと言ってもらえる内容だったと思います。
本番さながらのリハーサルで合格点に到達しなかった生徒さん達は、
教室の空き時間を利用して自分たちで練習を重ねました。
その姿は真剣そのもので、頭が下がる思いでした。
甲斐あって、本番では全員一発合格。
どんどんと力をつけていった生徒さん達の潜在能力の高さに驚かされました。
さああとはMi検で達人を取得するだけ、となったのですが、
ここからが一番大変だったかと思います。一回目全員不合格。
惜しい方もいたし、補講もバッチリやって、二回目は合格できる人もいるかと思いきや、
二回目も全員撃沈。かなりショックでした。何回やっても受からないんじゃないか、と落ち込む人あり、投げ出したくなった人あり・・・。私も顔が青ざめて、そこからまたしても補講。
重苦しい雰囲気の中、ひとりの生徒さんの言葉にみんなが励まされました。「私は受かるまで何回でも挑戦する。受験料がいっぱいかかってもいい。」なんというありがたい言葉でしょう。
ひとりひとりの心に絶対受かりたい、という決意のようなものが生まれ、それから猛勉強され、三回目では全員達人を取りました。またしても、彼女たちの底力に圧倒されたのでした。
昨年の暮れ、一年がかりでICTマスターさんが誕生しました。
パソコンを教える仕事を13年やってきて、大げさかもしれませんが、
講師冥利につきる経験をさせていただきました。
生徒さん達は、「ありがとう。先生のお陰」と言ってくださいますが、
「ありがとう」と言いたいのは私のほうです。
心から感謝しています。
ひとつひとつの出会いや、交わすひとつひとつの言葉を丁寧に折りたたみながら、
共に育んでいく学びの場を大切にしていきたいと思います。

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